ヒト成長ホルモンは、骨を成長させて身長を伸ばすための指令を出す物質です。カルシウムなどを十分摂っていても、ヒト成長ホルモンがなければ身長は伸びません。
ヒト成長ホルモンの「身長を伸ばす働き」は大変有名で、最近では「身長を伸ばすためには何をすべきか」というと、「ヒト成長ホルモンの分泌量を増やせば良い」というのが、定説になってきています。昔から「寝る子は育つ」とはよく言ったものですが、ヒト成長ホルモンが眠っている間に分泌されることを考えると、「寝る子は育つ」は理にかなっていると言えます。
身長が伸びるということは、骨が伸びるということです。ヒト成長ホルモンは、肝臓からIGF-1という物質を分泌させ、IGF-1が骨の両端にある「骨端線」という部分に働いて、軟骨芽細胞の増殖・成長を促して骨を伸ばし、その結果身長が伸びていきます。
身長を伸ばすためには、よくカルシウムの摂取が勧められます。「牛乳を飲むと背が伸びる」というのは、牛乳にはカルシウムが豊富に含まれるからです。確かに、カルシウムやタンパク質は骨をつくる材料になりますので、身長を伸ばすためには必要不可欠です。しかし、材料が十分足りていたとしても、指令を出すヒト成長ホルモンなくしては、骨は成長できず、身長は伸びません。
成長期にヒト成長ホルモンが不足すると、身長が伸び悩んだり、著しく不足した場合には「低身長症」を引き起こしてしまうこともあります。これを、「成長ホルモン分泌不全性低身長症」といいます。
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骨の両端に「成長線」と呼ばれる組織があるうちは、骨は成長することができるので、骨の成長に良い生活環境を整えたり、骨を伸ばすための工夫をしましょう。
お子さんの身長を普段から観察し、伸び率が悪い状態が続くような場合には、早期に対策をたてるようにしましょう。
身長が伸びず、身長が極めて低い状態になってしまう「低身長症」を判断するには、標準身長を知ることが有効です。
身長の悩みは体型や肌の悩みなどと比べるとナンセンスだと捉えられがちですが、理想の身長を手に入れるために身長が伸びる方法などを積極的に実践するのは良いことだと思います。
身長に遺伝は無関係ではありませんが、背の高さを決める大きな要因は生活環境なので、背を伸ばすために工夫や努力をすることができます。